コンテスト概要
Contest overview
はじめに
コンピュータグラフィックスを高速に生成するために生まれたGPU。
その進化はとどまることを知らず、今ではコンピューティングシェーダーという形でグラフィックス処理に限らず、汎用的な用途に使われるようになりました。
機械学習や科学技術計算、自然言語処理、物理シミュレーションなど、多くの分野の計算に欠かせない存在になっています。
ペイントツール FireAlpaca を提供する株式会社PGNでは、MFG (Modern Filter-language for GPU) というGPUで高速に動作するフィルタ開発専用言語を開発しました。
フィルタとは、画像の色調補正やブラー処理、図形やグラデーション描画など、写真編集やイラスト制作には欠かせない画像処理のことを言います。
従来、CPUで動作し、OSごとに事前にコンパイルが必要だったフィルタ処理を、MFG言語で記述し GPU上のコードにトランスパイルする仕組みを採用した事で、ポータビリティと高速処理を兼ね備えたフィルタが開発できる画期的なシステムを提供しています。
各賞
- 大賞:賞金 10万円 (1名) |
- 審査員賞:賞金 5万円 (計3名) |
- 入賞:賞金 2万円 (該当者多数の場合あり) |
※ 大賞、審査員賞、入賞されたフィルタは、MFG、MFG Studio のプリセットフィルタとして収録させて頂きます (賞金に収録費が含まれます)。コンテストに応募されたコードの著作権は応募者に帰属します。
- 締め切りと結果発表 -
応募締め切りは、2025年12月31日(水)。
結果発表は2026年1月30日(金)を予定しています。
コンテスト課題
コンテスト参加の作品の内容は自由です。
実用的なものからアーティスティックなものまで、みなさんの個性と実力を発揮した作品をお待ちしています。
応募は何作品でも可能です。奮ってご応募応募ください。
「クリスタライズ」
画像をクリスタルのような多角形でモザイク化するフィルタです。ピクセル境界にアンチエイアス処理がされないので、MLAAフィルタの追加適用もオススメです。

「MLAA」
ピクセル境界にアンチエイアス処理がされていない画像に、アンチエイアス処理を適用し、ピクセル境界を滑らかにするフィルタです。アルゴリズムに Morphological antialiasing (MLAA) を使用しています。

「CRT」
ブラウン管特有の歪み、RGBのアパーチャグリル模様など、アナログテレビの雰囲気を再現したフィルタです。

開発環境と言語仕様
2025年6月30日現在、MFGは「MFG Studio」というIDE (統合開発環境) で開発して頂くことになります。
Windows、macOS で動作するアプリケーションです。以下のボタンより無料でダウンロードできます。
言語仕様などはこちらのGitHubページを参照ください。
MFGは新規性の高いプログラミング言語です。開催期間中は、開発者がなるべく直接サポートさせて頂きます。
こちらの Discordサーバーでお気軽にお問い合わせください。