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MFG チャレンジ 2025
学生GPUプログラミングコンテスト

結果発表

MFGチャレンジ 2025へのたくさんのご応募ありがとうございました。

学生の皆さんの数多くの作品から選ばれた受賞作品を、審査員コメントと共に発表致します。

コンテストの概要はこちら

コンテスト総評

General review


コメント:有野 和真

想像以上にレベルが高くて選ぶのに苦労しました。
画像処理のフィルタは、アイデアをそのまま実装してみたら思っていなかったイマイチな所が出てきた、という所から始まって、それの改善を積み重ねていって現在知られている数々のアルゴリズムも開発されています。 そういう点ではアイデアをそのまま実装してみたらイマイチな所が出てきてしまった、というのは、非常に意義のある結果と思います。
応募作品の中にはそういったものも幾つかありましたが、他の作品にここまで完成度の高いものが多くあるとどうしても賞として選ぶ事は出来なくなります。 けれどそういったものも、試みとして非常に素晴らしく、MFGの作者としてはとても嬉しく拝見させてもらいました。
また、自分としては、生成AIでこれだけフィルタを作成できるのにもかかわらず、思った以上にグラフィックス処理をちゃんと学ぶ意義が損なわれていない事にも驚きました。
やはりドメインの知識をちゃんと積み重ねないと作れないもの、というのも多くあり、それは作られたフィルタを使うだけで明らかに分かるくらい違うもので、こんなに違いが出るものなのかぁ、と驚きました。
AI生成のフィルタも大きなポテンシャルが感じられる応募が多くあり、また、同じAI生成が大部分でもフィルタのクオリティや面白さには大きく差が出ていて、これからの時代に求められる能力というのが透けて見えるようにも思い、これも興味深かったです。

コンテスト審査員

Panel of judges


MFG-Developer

有野 和真

Kazuma Arino

MFGの生みの親、モバイル開発や機械学習などのモダンな言語環境の開発とハードウェア開発などの低レベル開発の大きく異なる2つの分野が専門なのが強み。


「Androidを支える技術(技術評論社)」著書。

GitHub ( karino2 )

MFG-Developer

宇河弘樹

Ugawa Hiroki

漫画家。著作に「朝霧の巫女」「ネコゴゼ」「ポストキッズ」など。現在、少年画報社ヤングキングアワーズで「エンゲージ・フォー・プリンセス」を連載中。

エンゲージ・フォー・プリンセス ポストキッズ ネコゴゼ 朝霧の巫女
MFG-Developer

描乃EMO

Kakuno Emo

イラストレーターとしてのお仕事経験を生かして、未来の絵描きたちを仲間にしたいと考えている。
お絵描きを楽しみたい人が集まる溜まり場を作りたいVTuber。


「描乃EMO」YouTubeチャンネル

Web Site 描乃EMO


大賞

「水彩画フィルター」

東京大学工学部電子情報工学科
直塚 亘

審査コメント

驚くほどの超大作で効果も素晴らしく、MFGリリース後の短期間で行われたコンテストとして想定していたものを大きく超えたフィルタでした。
アルゴリズムとしてもKuwahara Filterに紙の物理的な効果を入れるなどの高度な処理が色々入っていて、しかもその中にはハッシュやFractal Brownian Motionなどの興味深いノイズの実装が入っていて、応用も色々考えられそうなコードで素晴らしい。
紙のシミュレーションのようなものは色々見かけた事はあるけれど、水彩画フィルタとしてうまく組み込むとこんないい感じになるんですねぇ。
色空間もちゃんとOKLabを使っていて、紙のシミュレーション周りのアルゴリズムの選定も自分の知らないものもあったりと、ちゃんとCG処理を勉強するとこんな凄いフィルタが作れるのかぁ、と審査というよりもむしろ教わる気持ちでコードを読ませてもらいました。
3D CGの分野にある様々な研究を2Dのお絵描きソフトのフィルタに応用する、というのは、まさにMFGがやりたかった事でもあるので、こういうフィルタを作ってもらえるのは嬉しいですね。

審査コメント

Kuwahara Filter を何歩も進化させた水彩表現が素晴らしい! AIに頼らない、しっかりとした技術の裏打ちがあるのも流石です。
GPUパワーを活かせるのも良いですね。文句無しの大賞だと思います。
ただ、フィルタを使う側としては、色味が大きく変わってしまうのと、効果が分かり辛いパラメータがあるのが気になりました。

karino2 賞


「原画像と平滑化画像の差分から高周波成分を抽出し、明瞭度を再定義」
東京大学前期教養学部
 
越國太貴

審査コメント

MFG-Developer

このフィルタは周囲の平均と中心の差分という、シンプルで調べてみたくなるようなモデルとしての理論的な面白さがありつつ、実際にフィルタとして動かした時の挙動も印象的で実用的に見える。

この簡単なモデルを元にしつつフィルタとして面白くなるようにまとめる、というセンスが素晴らしいと思いました。

この平均と中心の差分は他にもいろいろ応用が出来そうで、そういう点でも良いフィルタだなぁ、と思いました。

宇河弘樹 賞


「銀残し」

東京大学前期教養学部
 
越國太貴

審査コメント

MFG-Developer

手作業で銀残し・ブリーチバイパス風画面を作るには高輝度低輝度領域をそれぞれ抽出して別処理してから合成して…と結構煩雑な作業工程になってしまうのですが、このフィルタなら直感的な3つのパラメータの組み合わせで手早く目的のイメージを作成でき、アナログな撮影質感を加えたい時のベースとして実践的に使えると感じました。これは嬉しい!

惜しむらくはただ一点、RGB=255のピクセルがRGB=0に変換される仕様があるので、そこをケアして頂けるとさらに使いやすくなるかと思います(印刷用途のデータではRGB=255は紙の色を表すCMYK0%に変換するためよく使われます)!

描乃EMO 賞


「季節のフィルター」

石川工業高等専門学校
電子情報工学科
シュークリーム

 審査コメント

MFG-Developer

かけるだけでイラストに変化を与えてくれるフィルターが多くて、すべて実装されて欲しいと思いました!

その中でも四季の雰囲気に変えてくれるフィルターは「こういうのが欲しかった!」と思った作品でした。

フィルターをかけて雰囲気がグッと変わった様子を見てると、自分のイラストはまだこんなにポテンシャルがあるのか、と思わせてくれるので大変ありがたいです。

イラストのブラッシュアップに行き詰まった時にも重宝しそうです。

入賞

「ピクセルソート」

宇部工業高等専門学校 制御情報工学科

中野 晃聖

「アナログテレビ」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

萩原 希紀

「平滑化ポスタリーゼーション」

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校

萩原 希紀

「加齢黄斑変性の症状」

山梨大学工学部コンピュータ理工学科

木島

「ドット模様」

東京情報デザイン専門職大学

仁科颯